Wantedly(ウォンテッドリー)とは?【普通の求人サイトとここが違う】
「Wantedly(ウォンテッドリー)」という名前、IT転職を調べ始めると必ず耳にしますよね。
きれいごとは書きません。Wantedlyは素晴らしいツールですが、使い方を間違えると「やりがい搾取」のブラック企業に捕まる危険な場所でもあります。
今回は、元採用担当の視点から、Wantedlyの「表の顔」と「裏の落とし穴」、そしてそれを回避してスカウトを勝ち取る裏技を完全解説します。
なぜ「年収」も「待遇」も書かれていないのか(建前と本音)
Wantedlyの求人ページを見て、「あれ?お給料がどこにも書いてない…」と不安になったことはありませんか?
これには理由があります。
- 建前:「お金」ではなく「やりたいこと」でマッチングしたいから
- 本音::法律上、Wantedlyの募集は「求人広告」ではなく、あくまで「面談のきっかけ作り」という位置付けだから
だからこそ、いきなり「年収はいくらですか?」と聞くのは野暮(マナー違反)とされる文化があります。まずは「その会社が何を目指しているか」に注目してほしい、というのがWantedlyのスタンスなのです。
【裏技】隠された「年収」を知る2つの方法
とはいえ、私たちもボランティアで働くわけにはいきません。生活がかかっています。
そこで、スマートに年収を確認する2つの方法をお教えします。
1. 面談の最後に聞く
カジュアル面談の終盤、「もしご縁があった場合、私のような未経験スタートの方の年収レンジ(幅)はどのくらいでしょうか?」と、あくまで一般論として聞くのがコツです。
2. 「OpenWork」や「転職会議」で調べる
これが一番確実です。企業の口コミサイトで、その会社の元社員が投稿した給与データをチェックしましょう。「やりがいはあるが給料は低い」「昇給しない」といったリアルな声が見つかることもあります。
いきなり面接じゃない!「カジュアル面談」の正解
Wantedlyからの応募は、原則として「カジュアル面談」からスタートします。
これは選考(面接)の前段階で、「お互いのことを知ろう」というフランクな場です。企業側からも「スーツじゃなくていいですよ」「履歴書は不要ですよ」と言われることが多いでしょう。
ただし、「選考ではない=評価されない」ではありません。実はしっかり見られています。マナーや話し方は面接と同じつもりで挑みましょう。
カジュアル面談の具体的な対策については、以下の記事で詳しく解説しています。
→ 【人事の裏側】カジュアル面談は実は選考?「雑談」と信じて落ちるパターンと、内定に繋がる逆質問集
【図解】Wantedlyの使い方4ステップ|スカウトが来るプロフィールの作り方
Wantedlyで企業からスカウトをもらうには、プロフィールの充実が不可欠です。登録から面談までの流れを解説します。
STEP1:アカウント登録と写真の選び方
まずはアカウント作成です。Facebook連携が簡単ですが、現在はメールアドレスでも登録可能です(実名登録が基本です)。
最重要なのが「プロフィール写真」です。
証明写真である必要はありませんが、自撮りや画質の悪い写真は絶対にNGです。「清潔感」の正体は、「背景が整理されていること」と「笑顔」です。友人にカフェなどで撮ってもらった、自然で明るい写真を選びましょう。
STEP2:プロフィールは「80%」ではなく「中身」で埋める
よく「プロフィール充実度を80%以上にしよう」と言われますが、ただ埋めるだけでは意味がありません。採用担当が見ているのは以下の2点です。
- 独学で何を作ったか(ポートフォリオ)
未経験なら、ここが一番のアピールポイントです。「GitHubなんて使いこなせてない…」と諦める必要はありません。
「Qiitaで学習記録をまとめたページ」や「スクールでやった課題の改善案(どこを直したか)」だけでも十分です。「何もありません」より100倍マシです。泥臭くアピールしましょう。 - なぜITを目指すのか(原体験)
「この先のやってみたいこと」の欄に、あなたのストーリーを書いてください。「営業での悔しさから、仕組みを変えたいと思った」など、あなただけの動機がスカウトを引き寄せます。
STEP3:気になる企業に「話を聞きに行きたい」を押す
待ちの姿勢だけでなく、自分から攻めるのも有効です。
気になる企業があれば、積極的に「話を聞きに行きたい」ボタンを押しましょう。「今すぐ一緒に働きたい」「週末詳しく話を聞きたい」「少しだけ興味があります」の3段階がありますが、最初は「少しだけ〜」でも構いません。
STEP4:メッセージのやり取りと日程調整
企業から反応があれば、メッセージ画面(チャット)で日程調整を行います。
メールよりもフランクなチャット形式ですが、「即レス」を心がけてください。IT企業はスピードを好みます。返信が早いだけで「仕事ができそう」という印象を与えられます。
チャットツールのマナーについては、Slackの使い方の記事も参考にしてください。IT業界のコミュニケーションの基本が詰まっています。
→ 【脱・初心者】Slack(スラック)の使い方完全ガイド!未経験が知るべきマナーと便利機能
「Wantedlyは怪しい」と言われる3つの理由と地雷企業の判別法
Googleで検索すると「Wantedly 怪しい」「宗教」といったサジェストが出ることがあります。なぜそう言われるのか、そしてどうやって「地雷企業」を避ければいいのか、裏事情をお話しします。
理由1:キラキラした言葉の裏にある「やりがい搾取」
最も注意すべきは、「圧倒的成長」「夢」「仲間」といった感情的な言葉しか並んでいない企業です。
具体的な業務内容(何を作るのか、どんな技術を使うのか)が書かれておらず、ポエムのような募集文ばかりの会社は、「やりがい搾取(低賃金・長時間労働)」の可能性があります。冷静に「仕事内容」を見極めてください。
【逃げるべき「地雷ワード」リスト】
- 「アットホームな職場です」
→ 公私が混同され、残業や休日の付き合いを強制されるリスク大。 - 「未経験からCTO(最高技術責任者)目指せます」
→ 小さなスタートアップで、教育体制がなく「全責任」を負わされる可能性あり。 - 「土日はみんなでBBQ!」
→ 休日も会社の人と過ごすことが「評価」に繋がる、典型的なブラックカルチャーの疑いあり。
理由2:給与条件が不明確で、入社後に絶望
前述の通り、年収が明記されていません。これを逆手にとって、相場より著しく低い給与で採用しようとする企業もゼロではありません。
対策:最終的な内定(オファー)の段階で、必ず「労働条件通知書」や「オファーレター」を書面でもらってください。
「給料のことは入社してから決めるよ」という口約束は、絶対にNGです。
理由3:スカウトメッセージが「コピペ」の乱れ打ち
「あなたのプロフィールを拝見し、ぜひお会いしたいです!」
このメッセージが来ても、ぬか喜びしてはいけません。実は「特定の条件の人全員に一括送信」しているだけの可能性があります。見分けるコツは、「私のプロフィールの具体的な内容(ポートフォリオの感想など)に触れているか」です。定型文の乱れ打ちは、離職率が高く「誰でもいいから採りたい」企業のサインかもしれません。
Wantedlyを使うなら「転職エージェント」との併用が必須な理由
ここまで「Wantedlyの怖さ」も話しましたが、それでも私は「Wantedlyは絶対使うべき」だと断言します。これほど未経験者が「ポテンシャル」を見てもらえる場所は他にないからです。
賢い使い方は、「Wantedly一本に絞らない」=「リスクヘッジする」ことです。
エージェントを「探偵」や「交渉人」として使う
これが最強の「いいとこ取り」戦略です。
- Wantedlyで、面白そうな企業や気の合いそうな仲間を探す(社風チェック)
- 転職エージェントで、「この企業の評判はどうですか?」と聞く(ブラック企業のフィルタリング)
- 選考が進んだら、エージェント経由で応募し直すか、エージェントに年収交渉の相場を聞く
特に未経験者が自分で「年収を上げてください」と言うのは至難の業です。そこはプロであるエージェントに任せるか、エージェントが持っている「非公開求人」と比較して、条件の良い方を選べばいいのです。
おすすめの「リスクヘッジ」用エージェント2選
Wantedlyと併用するなら、以下の2社が相性抜群です。
1. ワークポート
未経験からのIT転職に圧倒的に強いエージェントです。Wantedly同様、スピード感があり、未経験でも挑戦させてくれる企業を多く持っています。「Wantedlyで見つけたこの会社、どう思いますか?」と相談するのにも最適です。
2. レバテックキャリア
IT・Web業界専門のエージェントです。業界の裏事情に精通しているため、企業の技術力や将来性を「プロの目」でジャッジしてくれます。年収交渉力も高いため、条件面での失敗を防げます。
同じ「カジュ面」系なら『Green』もチェック
また、同じくIT業界に強く、カジュアル面談が活発な「Green」もおすすめです。こちらは最初から「年収」が明記されており、より条件面がクリアです。Wantedlyとセットで登録しておくのが定石です。
→ 【評判】Green(グリーン)は未経験なら登録すべき?メリット・デメリットと内定獲得のコツ
まとめ:Wantedly×エージェントで「最高で最強」の転職を
Wantedlyは、使い方さえ間違えなければ、あなたの人生を変える出会いがある素晴らしいツールです。
- まずはプロフィール(特にポートフォリオと原体験)を作り込む
- 「怪しい」と思ったら口コミサイトで裏取りをする
- 条件交渉やブラック回避のために、エージェントも保険として使う
この3つを守れば、未経験からでも「楽しく働けて、しかも食っていける」IT企業への転職は可能です。まずは一歩、踏み出してみてください。