こんにちは、カイトです。
元住宅営業マンで、現在はIT企業のWebディレクターをしています。
この記事にたどり着いたあなたは、おそらくこんな検索をしたのではないでしょうか。
「公務員 辞めたい」
「市役所 つまらない」
「公務員 将来不安」
周りからは「せっかく安定してるのに」「公務員辞めるなんてもったいない」と言われる。
でも、あなたの心はもう決まりかけているはずです。
僕自身は公務員ではなく不動産営業でしたが、「このまま40歳になっても同じことをしてるのか」という焦りは同じでした。
そして実際に異業種からIT業界に飛び込み、今は「あの時動いてよかった」と心から思っています。
結論から言います。
公務員で培ったスキルは、IT業界で想像以上に通用します。
この記事では、公務員から未経験でIT業界へ転職するための全手順を、元異業種の僕がゼロから解説します。
「辞めたいけど、安定を捨てる勇気が出ない」という人は、とりあえず最後まで読んでみてください。
「公務員辞めたい」は贅沢な悩みじゃない。辞めたくなる5つの”本音”
「安定してていいじゃん」「贅沢だよ」
公務員が「辞めたい」と言うと、必ずこう返されます。
でも、実際に公務員を辞めたいと感じている人は、決して少数派ではありません。
以下の5つのうち、1つでも当てはまるなら、それは「辞めたい理由」として十分です。
年功序列の壁。どれだけ頑張っても給料は「横並び」
公務員の給与体系は、良くも悪くも「年功序列」です。
20代で圧倒的な成果を出しても、隣の席でボーッとしている先輩と給料はほぼ同じ。
「頑張っても頑張らなくても同じ」と気づいた瞬間、モチベーションが音を立てて崩れます。
民間企業、特にIT業界では、スキルと成果が直接評価に反映されます。
この「報われる環境」を知ってしまうと、年功序列の世界には戻れなくなります。
「定時退庁」は幻想。部署によっては民間以上の激務
「公務員=定時で帰れる」は、完全に外からのイメージです。
財政課、福祉課、選挙管理委員会など、繁忙期には連日深夜まで残業している部署は珍しくありません。
しかも「人事異動ガチャ」で突然激務部署に飛ばされることもあり、自分でキャリアをコントロールできないストレスは想像以上です。
さらに厄介なのが「サービス残業」の存在。
予算の都合で残業代に上限が設けられ、実質タダ働きになっている自治体は少なくありません。
前例主義・非効率な業務にメンタルが削られる
「なぜこの業務はこんなに非効率なんだろう?」と疑問を持ったことはありませんか?
ExcelファイルをわざわざPDFに変換して、それを紙に出してハンコを押して、FAXで送る。
「改善しましょう」と提案しても、返ってくる答えは「前からそうだから」。
この「変えられない」閉塞感こそ、公務員を辞めたいと思う最大の原因です。
ITの世界では、この「非効率を変える」こと自体が仕事になります。
「やりがい」が見えない。住民対応と書類仕事の繰り返し
窓口で理不尽なクレームを受け、延々と続く書類処理をこなし、上の指示通りに動く毎日。
「自分の仕事が社会にどう貢献しているのか」が実感しづらいのは、公務員特有の悩みです。
予算の使途は決まっていて裁量は少なく、「自分で何かを生み出す」感覚がない。
IT業界では、自分が作ったシステムやWebサービスが、目の前のユーザーの課題を解決します。
「自分の仕事に意味がある」という実感は、働くモチベーションに直結する大きな違いです。
将来の”安定”が揺らいでいる。AI・DXで公務員も安泰ではない
「安定しているから」が公務員最大のメリットですが、その「安定」の前提が崩れ始めています。
行政のデジタル化(DX)が国を挙げて推進されており、定型業務の自動化は確実に進みます。
窓口業務のオンライン化、書類審査のAI化、マイナンバーカードによる手続き簡素化…。
「今すぐクビにはならないけど、10年後に同じポジションがあるとは限らない」
この漠然とした不安を感じているなら、それは正しい危機感です。
「仕事辞めたい」20代は甘え?3年未満でも”次”が決まる逃げ道戦略でも書きましたが、「辞めたい」と感じること自体が、正常な判断力を持っている証拠です。
公務員のスキルは「IT業界」で意外と重宝される

「公務員しかやったことないのに、民間で通用するの…?」
この不安は、公務員を辞めたい人が最も感じているものだと思います。
しかし結論から言うと、公務員で培ったスキルはIT業界で「高く評価される」ものばかりです。
正確な事務処理能力 → インフラエンジニア・システム運用の適性
公務員の仕事で最も鍛えられるのが「正確な事務処理能力」です。
膨大な申請書類を一つもミスなく処理する。数字の整合性を確認する。期限を絶対に守る。
この能力は、IT業界の「インフラエンジニア」で最も求められるスキルそのものです。
サーバーやネットワークの運用は、手順書に従って正確にオペレーションを実行する仕事です。
一つのミスがシステム障害に直結するため、「正確さ」が何よりも評価されます。
法規・制度の読解力 → IT企業の内部統制・コンプライアンス領域
公務員は日常的に法令や条例を読み解きながら業務を行いますよね。
この「法的な文書を正確に理解する力」は、IT業界でも高く評価されます。
特に、情報セキュリティ、個人情報保護、内部統制(J-SOX)といった分野では、法規を理解しながらシステムのルールを設計できる人材が不足しています。
公務員の読解力は、こうした「守りのIT」で大きな武器になります。
調整力・根回し力 → プロジェクト管理・要件定義で活きる
公務員の仕事は「調整業務」が大部分を占めます。
他部署との連携、議会への説明、住民への対応…。利害が異なる関係者の間に立ち、合意を取り付ける力。
ITプロジェクトでも、クライアント・開発チーム・経営層の間を取り持つ「プロジェクトマネージャー」や「ITコンサルタント」が不可欠です。
公務員の「誰にも角を立てずに物事を進める力」は、IT業界で最も不足している能力の一つです。
IT業界にどんな職種があるか気になった方は、【図解】ITエンジニアの種類を全解説!未経験が目指すべき『3つの職種』とは?をご覧ください。
公務員から未経験でIT転職する「3ステップ」ロードマップ
「公務員のスキルが活きるのは分かった。でも、具体的に何をすればいいの?」
ここからは、公務員として働きながら(在職中に)IT転職を成功させるための、現実的な3ステップを解説します。
STEP1|ITの基礎知識を仕入れる(目安:1〜2ヶ月)
公務員の方は、実は「勉強慣れ」しているのが大きな強みです。
公務員試験を突破した学習能力があれば、IT基礎知識のインプットは楽勝です。
おすすめは「ITパスポート」レベルの学習です。
資格を取得すれば面接で「本気度」の証明になりますし、IT用語が分かるだけで面接の受け答えが圧倒的に変わります。
独学の方法は、IT転職は独学で無理?生存ルートと完全攻略法で詳しく解説しています。
STEP2|転職エージェントに登録して「市場価値」を知る(STEP1と並行可)
公務員は「自分の市場価値」が最も見えにくい職業です。
民間で言う「営業成績」や「売上実績」のような分かりやすい指標がないため、「自分なんかにオファーが来るのか」と不安になります。
だからこそ、プロのエージェントに客観的な診断を受けることが重要です。
「自分のスペックでどんなIT求人があるのか」を知るだけで、不安の半分は解消されます。
登録は無料。在職中でもオンライン面談で対応してくれるので、仕事に支障はありません。
「自分に合う仕事が何なのか分からない」という方は、適性診断で相性の良い企業を提案してくれるサービスもあります。
STEP3|企業選びと面接対策で「公務員→IT」の志望理由を固める
IT業界にも「ブラック企業」は存在します。
特に未経験者が注意すべきは、技術が身につかない現場に派遣されるSES企業です。
公務員の「安定」から逃げるように転職してしまうと、より不安定な環境に落ちるリスクがあります。
だからこそ、企業選びは慎重に。エージェントと一緒に「ホワイト企業」を見極めましょう。
SESの仕組みを理解しておくと、地雷を踏む確率がグッと下がります。
【図解】SESとは?未経験が「やめとけ」と言われる実態と、ホワイト企業の選び方は必読です。
求人票のどこを見ればブラックを見抜けるかは、ブラック求人の「嘘」を見抜く探偵マニュアルで詳しく解説しています。
公務員出身者が狙うべきIT職種3選
「IT転職」と一口に言っても、職種は多種多様です。
ここでは、公務員経験との親和性が高く、未経験からでも現実的に就職できる3つの職種を紹介します。
①インフラエンジニア(サーバー/ネットワーク)
ITシステムの「土台」を支える職種です。
サーバーやネットワーク機器の構築・運用・監視が主な業務になります。
公務員経験が活きるポイント:
- 手順書に沿った正確なオペレーションが仕事の基本(公務員のマニュアル文化と完全に一致)
- 「ミスなく安定稼働させる」という品質意識が評価される
- CCNA・LPICなどの資格でキャリアアップのルートが明確(公務員の「資格勉強慣れ」が活きる)
詳しくはインフラエンジニアとは?「やめとけ」の嘘と、文系こそ目指すべき5つの理由をご覧ください。
②社内SE・情シス(情報システム部門)
企業の社内IT環境を管理・改善する職種です。
公務員の「情報政策課」に近い役割をイメージすると分かりやすいかもしれません。
公務員経験が活きるポイント:
- 社内の各部署と連携して課題を解決する「調整力」が最大限活きる
- IT導入時の社内説明やマニュアル作成は、公務員の「書類作成力」が直結
- 外部ベンダーとの折衝も発生するため、利害調整の経験が役立つ
社内SEは「技術職」でありながら「コミュニケーション力」が重視される、公務員出身者にうってつけのポジションです。
③ITコンサルタント(公共系)
企業や行政機関のIT戦略を提案・実行する職種です。
特に注目すべきは、行政のDX推進を支援する「公共系ITコンサルタント」のポジション。
公務員経験が活きるポイント:
- 行政の意思決定プロセスや予算編成の仕組みを「体感している」のは元公務員だけ
- コンサル会社にとって「行政側の論理を理解している人材」は希少価値が極めて高い
- 年収も高く、元公務員の知識を最大限にマネタイズできる職種
「行政を変えたい」という気持ちがあるなら、公務員を内側から変えるより、ITコンサルとして外側からDXを支援するほうが、圧倒的にインパクトが大きいかもしれません。
面接で「公務員を辞める理由」を聞かれたときの完璧な答え方
公務員からの転職面接では、100%聞かれる質問があります。
「なぜ、安定した公務員を辞めるのですか?」
この質問への回答が合否を分けると言っても過言ではありません。
NGパターン:「安定より成長を」は地雷ワード
未経験者がやりがちな回答がこれです。
「安定よりも成長できる環境を求めて、IT業界に挑戦したいと思いました」
一見まともに聞こえますが、面接官は毎日この手の回答を聞いています。
「成長したい」は、翻訳すると「公務員に飽きたんですね」と受け取られます。具体性がゼロなので、落ちます。
合格テンプレート:「行政DXの限界を感じ、IT側から社会を変えたい」
以下の3段構成で話すだけで、面接官の印象は劇的に変わります。
① 公務員時代の具体的な課題意識
「自治体で住民サービスに従事する中、紙ベースの申請手続きが住民の負担になっていることに強い問題意識を持ちました。業務改善を提案しましたが、予算やシステムの制約で実現が難しい現実を経験しました。」
② そこからITへの興味に繋がった理由
「この経験から、行政の課題を解決するにはIT技術が不可欠だと実感しました。公務員として内側から変えるよりも、ITの専門家として外側から支援するほうが、より大きなインパクトを出せると考えています。」
③ 入社後にどう貢献するかの宣言
「行政の意思決定プロセスや予算編成の仕組みを理解していることが、私の最大の強みです。この知見を活かし、御社の公共セクター案件や、お客様の業務改善に貢献したいと考えています。」
ポイントは、「逃げた」のではなく「より大きな貢献のため」の転職であることを伝えること。
公務員時代の具体的なエピソードがあると、説得力が段違いになります。
志望動機・自己PRの書き方をもっと掘り下げたい方は、【IT転職】未経験でも「刺さる」志望動機の書き方もあわせてどうぞ。
公務員辞めたい人が「今すぐ」登録すべき転職エージェント3選
ここまで読んで「動いてみよう」と思えた方へ。
公務員から未経験でIT転職するのに最適なエージェントを3つ厳選しました。
すべて無料で利用でき、オンライン面談に対応しています。
まずは1社だけでいいので、「自分のスペックでどんな求人があるか」を確認してみてください。
ツナグバ ― 最短2週間で内定。20代特化のスピード転職
20代の未経験転職に特化したエージェントです。
- 口コミサイトNo.1のトップアドバイザーが在籍:公務員からの異業種転職でも、ポテンシャルを引き出すのが上手い
- 常時30,000件以上の求人を保有:民間経験がない公務員でも選択肢が豊富
- 入社後の定着率95%以上:「安定」を重視する公務員出身者にとって安心の数字
「公務員を辞めた後が不安」という方でも、定着率の高さが安心材料になります。
登録から最短2週間で内定が出た実績もあり、在職中でも効率的に転職活動を進められます。
Tamesy(タメシー)― 学歴・職歴不問。未経験からITエンジニアへ
「エンジニアとしてのキャリアをゼロから作りたい」という方におすすめのサービスです。
- 学歴・職歴を一切問わない:公務員という経歴も「異業種からの挑戦者」として歓迎される
- 伴走型サポート:書類添削・面接対策を手厚くフォロー。「民間の面接に慣れていない」公務員には心強い
- IT業界の正社員求人に特化:派遣やアルバイトではなく「正社員」にこだわっている
公務員は面接で「なぜ安定を捨てるのか」を深掘りされます。
Tamesyのアドバイザーと一緒に回答を練り上げれば、この壁は確実に越えられます。
相性転職PersonalFile ― 適性診断で「本当に合う仕事」がわかる
「そもそも自分に合う仕事って何だろう」と迷っている方に最適なサービスです。
- 独自の適性診断で「相性の良い企業」をマッチング:「公務員は向いていなかった」と感じている人にこそ使ってほしい
- 20代に特化:若手のキャリアチェンジ支援に強い
- 求人票には書かれない「社風」まで考慮:入社後の「こんなはずじゃなかった」を防げる
「安定を求めて公務員になったけど、自分には合わなかった」
そんな方こそ、次は「相性」でキャリアを選んでみてください。
他にも気になるエージェントがある方は、【2026年】未経験からIT転職!おすすめエージェント比較ランキングで全社を比較しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 公務員の転職は民間より不利ですか?
不利ではありません。ただし、「準備不足」で不利にしている人が多いのは事実です。
公務員は民間企業の面接に慣れていないため、志望動機や転職理由の言語化でつまずきがちです。
エージェントの面接対策を受けるだけで、この差は埋まります。スキル自体は十分に通用するので安心してください。
Q. 公務員を辞めた後のキャリアに後悔しませんか?
後悔する人の共通点は「準備不足での勢い退職」です。
在職中にエージェントで情報収集し、内定をもらってから退職する。
この鉄則を守れば、「辞めて後悔した」というリスクは最小になります。
Q. 30代の公務員でもIT転職は可能?
可能です。ただし、20代に比べると「即戦力」が求められる度合いが上がります。
30代の場合は、ITパスポートなどの資格を取得しておくと書類選考の通過率が格段に上がります。
戦略的に動けば十分にチャンスはあるので、30代でIT転職は手遅れ?年収400万→600万へのV字回復ロードマップを参考にしてください。
Q. 公務員の退職手続きは民間と違いますか?
はい、いくつか注意点があります。
公務員は「辞令交付日」が決まっているため、退職時期に制約があります。
一般的には「3月末退職」が最もスムーズですが、やむを得ない事情があれば中途退職も可能です。
退職の流れは「上司への意思表示 → 辞表提出 → 引継ぎ」が基本です。
民間よりも早めに動き出す(遅くとも3〜4ヶ月前)のが公務員退職のコツです。
まとめ:「安定」を手放した先に、本当の安心がある
この記事のポイントを整理します。
- 公務員を辞めたいと感じるのは「贅沢」ではなく、正常な判断力の証拠
- 正確な事務処理・法規読解力・調整力は、IT業界で高く評価される
- インフラエンジニア・社内SE・ITコンサルは公務員経験と親和性が高い
- ブラック企業を避けるために、未経験特化のエージェントを使うのが鉄則
- 「在職中」に動き始めることが、失敗しない転職の最大のコツ
かつて「公務員=安定=安心」でした。
しかし今の時代、本当の安定は「組織に守ってもらう」ことではなく、「どこでも通用するスキルを持っている」ことです。
公務員で培った真面目さ、正確さ、調整力。
これらはIT業界で十分に通用する、あなたの確かな「武器」です。
あとは、正しい方向に踏み出すだけ。
まずは1社だけ、エージェントに登録してみてください。
IT転職全体のロードマップを確認したい方は、【完全版】未経験からIT転職するロードマップもあわせてご覧ください。