「IT業界って、毎日終電帰りで土日も出勤なんでしょ?」
もしあなたがそう思っているなら、半分正解で、半分は致命的な勘違いをしています。
実は、IT業界には「地獄のような激務で心を病むエンジニア」がいる一方で、「毎日定時退社で年収600万もらい、副業まで楽しんでいるエンジニア」も大量に存在します。
この両者の違いは、能力ではありません。
「商流(ビジネスモデル)」という名の、座る椅子を選び間違えたかどうか。ただそれだけです。
本記事では、元営業マンが業界の裏側にある「闇」を暴きつつ、あなたが求人票のここを見るだけで地獄を回避できる、具体的な「探偵マニュアル」を公開します。
1. 「IT転職はやめとけ」と言われる激務の正体
結論から言えば、IT業界の激務度は「配属ガチャ」の要素が強いですが、その確率は自分で操作できます。
激務を引き起こす3つの「デスマーチ」要因
- 絶対的な納期(Deadlines): クライアントの無理な要望により、物理的に不可能なスケジュールが組まれること。
- 突発的な障害(Trouble): システムは金曜日の夜や連休前に限って壊れます。
- スキル不足によるサビ残(Skill Gap): 未経験者は業務時間外に勉強しないと追いつけません。これは「自己研鑽」という名の実質的な残業です。

2. なぜ激務になるのか?諸悪の根源は「多重下請けピラミッド」
IT業界には、建設業界と同じような「ゼネコン構造(多重下請け)」が存在します。

上図のように、元請け(Prim)が受注した案件が、2次請け、3次請けへと流れていきます。
- 下流に行くほど納期が厳しくなる: 上流でスケジュールが遅れても、納期=リリース日は変わりません。しわ寄せは全て末端に来ます。
- 下流に行くほど単価が安くなる: 中抜きの結果、給料は安いの激務という地獄が完成します。
3. もう一つの闇:「営業とエンジニアの仲が悪い」会社は逃げろ
多重下請け以外にも、激務を生む大きな要因があります。それは「無茶振り営業」の存在です。
「技術のことがわからない営業」が、売上ノルマのために「できます!来週までにやります!」と安請け合いしてくる会社。
これ尻拭いをするのは、現場のあなたです。
面接に行ったら、ぜひオフィスを見回してください。営業フロアと開発フロアの間に、冷たい壁(物理的・心理的)がありませんか? エンジニアが営業を睨みつけているような空気の会社は、間違いなく激務です。
4. 求人票で見抜く裏マニュアル「みなし残業」の罠を暴く
ここからが本題です。ブラック企業は「アットホームな職場です」と嘘をつきますが、数字は嘘をつきません。
ブラック求人の見抜き方でも解説しましたが、特に注意すべきは「みなし残業(固定残業代)」です。

危険信号:みなし残業45時間(または60時間)
「月給30万円(固定残業代45時間分・8万円含む)」
この表記を見たら、警戒レベルMAXです。これは「基本給は22万円で、毎日2時間は残業させることが前提」というメッセージです。
45時間というのは、36協定(労働基準法)のギリギリのライン。「法律の限界まで働かせますよ」という宣言だと思ってください。
安全圏:みなし残業20時間以内
逆に、みなし残業が「20時間以内」であれば、ホワイト率はグッと上がります。1日1時間未満の残業想定なら、許容範囲と言えるでしょう。
5. 「社内SEなら天国」という幻想を捨てろ
激務を避けるための最適解として「社内SE(自社システムの運用担当)」がよく挙げられますが、ここにも釘を刺しておきます。
社内SEは確かに納期のコントロールがしやすく、定時で帰りやすいです。しかし、以下のストレスと引き換えになります。
- 社内調整地獄: 「パソコンが動かないんだけど!」といった社員からの雑用対応に追われます。
- コストセンター扱い: 直接利益を生まない部署なので、肩身が狭いことがあります。
- 技術の停滞: 枯れた技術を使い続けることが多く、市場価値が上がりにくいリスクがあります。
「技術的な成長」よりも「家族との時間」や「精神的な平穏」を最優先したい人にとってのみ、社内SEは「天国」になります。
ワークライフバランスを最優先するなら
「客先常駐はもう嫌だ」「家族のために定時で帰りたい」という方は、社内SEに特化したエージェントを使うのが近道です。一般の転職サイトにはない「定着率96.5%」の優良求人が見つかります。
高年収とホワイト環境を両立したい経験者へ
あなたがもし経験者で、「年収も上げたいし、自社サービス開発でバリバリやりたい」なら、高待遇求人に特化したエージェントを選んでください。
【TechClipsエージェント】で年収500万以上の自社開発求人を探す
まとめ:激務は「運」ではなく「知識」で回避できる
IT業界は決してブラック一色ではありません。「商流」と「みなし残業」のカラクリを知り、正しいエージェントを使えば、ホワイト企業への道は必ず開けます。