「ITパスポートは意味ない」説の正体とは?
「未経験からITエンジニアになりたい。まずはITパスポートから勉強すべき?」——この質問への回答は、「半分正解で、半分間違い」です。
ネット上には「ITパスポートなんて意味ない」「時間の無駄」という極端な意見もあれば、「まずはこれ!」という意見もあり、混乱している方も多いのではないでしょうか。
元営業職からITエンジニアへ転職し、現在は採用にも関わる立場から、「ITパスポートのリアルな評価」と、「本当に内定に直結する資格戦略」を包み隠さずお話しします。
【共感】まずは「ITパスポート」で正解。リテラシーの証明にはなる
まず、今勉強している方、安心してください。その努力は決して無駄ではありません。
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を網羅的に学べる素晴らしい資格です。特に、これまで全くPCに触れてこなかった方や、文系出身の方にとって、「私はITアレルギーではありません」と証明する最初の一歩としては最適です。
用語を知っているだけで、面接官の話が理解できるようになりますし、入社後の研修でもスムーズに知識が入ってきます。
【現実】ただし、求人票の「必須条件」に入っていることはほぼ無い
しかし、残念ながら現実をお伝えしなければなりません。転職サイトの求人票を見てみてください。「必須条件:ITパスポート」と書かれている求人は、探すのが難しいほど少ないはずです。
なぜなら、企業が未経験者に求めているのは「知識」よりも「実務をこなせる可能性(ポテンシャル)」だからです。

【結論】それは「足切り回避」の防具であり、「内定を勝ち取る」武器ではない
厳しい言い方になりますが、ITパスポートは「マイナスをゼロにする(IT音痴ではないと示す)」ための資格です。
一方で、内定を勝ち取るためには「ゼロをプラスにする(戦力になりそうだと感じさせる)」武器が必要です。
では、その「武器」とは何なのか?具体的に見ていきましょう。
【職種別】ITパスポートより「面接官が食いつく」資格3選
私がもし今、未経験から最短でエンジニア転職を目指すなら、ITパスポートの勉強はそこそこに、以下の資格取得に全振りをします。
選定基準はただ一つ。「実務再現性の高さ」です。
インフラエンジニアなら「LPIC」一択(未経験の”最短”入場券)
もしあなたが「プログラミングは難しそう…でもIT業界に入りたい」と考えているなら、狙い目は間違いなくインフラエンジニアです。
サーバーやネットワークを守るインフラエンジニアは、未経験からの採用枠が最も多く、かつ「手に職」がつきやすい職種です。
ここで最強の武器になるのが「LPIC(エルピック)」という資格です。
なぜLPICなのか?
- 現場の共通言語:世界のサーバーの多くは「Linux」というOSで動いています。LPICはその操作スキルを証明するものです。
- 即戦力アピール:ITパスポートが「用語を知っている」レベルなら、LPICは「サーバーのコマンドを打てる」レベル。現場リーダーが欲しがるのは後者です。
そして、ここで重要なのが「スピード」です。
独学でダラダラと3ヶ月〜半年かけてLPICを取るのもありですが、未経験者が最も恐れるべきは「勉強期間が長引いて、結局転職できないこと(モチベーションの低下)」です。
「時は金なり」です。
CODE×CODEの「スピード転職コース」なら、最短1ヶ月でLPIC取得を目指せます。
確かにスクール費用はかかりますが、独学で半年迷っている間の「得られたはずの給料(エンジニアとしての半年分の給与)」を考えれば、投資回収は一瞬です。
さらに、ここは資格取得だけでなく「企業紹介」までセットになっています。「資格を取ったけど就職できない」という最悪のケースを防げるのも大きなメリットです。
※LPICレベル1合格特化のカリキュラムです
クラウド時代を生き抜く「AWS認定」(もはや必須教養)
今やどの企業も「クラウド(AWS)」を使っています。インフラエンジニアだけでなく、開発エンジニアであっても「AWSを知らないと現場で会話ができない」というレベルまで来ています。
まずは入門の「AWS Cloud Practitioner」、余裕があれば「AWS Solutions Architect Associate」を持っておくと、面接官の目の色が変わります。「お、トレンドをキャッチアップしているね」と評価されるでしょう。
開発エンジニアを目指すなら「基本情報技術者」(基礎の王道)
プログラマーやWeb開発を目指すなら、ITパスポートの兄貴分にあたる「基本情報技術者試験」が王道です。
少し難易度は上がりますが、アルゴリズムやプログラミングの基礎が含まれており、実務能力の証明としてITパスポートより遥かに強力です。
資格を「内定」に変える履歴書・面接のハック術
資格を持っているだけでは受かりません。重要なのは「どうアピールするか」です。
多くの未経験者がやってしまうNG例と、面接官が唸るOK例を紹介します。
✖ NG例
「将来エンジニアになりたいので、これから役立つと思ってITパスポートを勉強しました。」
→ 感想:「偉いね(学生かな?)」で終了です。
〇 OK例
「現職の営業事務で、顧客データの管理が手入力で非効率でした。そこでITパスポートで学んだデータベースの知識を活かし、Accessで簡易的な管理システムを作成しました。結果、部署の残業を月10時間削減できました。」
→ 感想:「実務に応用できる力がある!うちの現場でも改善してくれそうだ」
このテンプレートを使ってください。
[非IT業務の課題] × [ITパスポートの知識] = [業務改善の実績]
未経験者の面接で最強なのは、資格そのものではなく、「資格で得た知識を使って、今の仕事で何を変えたか」というエピソードです。
資格勉強中から登録すべき転職エージェント
最後に一つ、重要なアドバイスです。
「資格に受かってからエージェントに登録しよう」と考えていませんか?
それは大きな間違いであり、非常にもったいないです。
良いエージェントは、合格の結果だけでなく「今、資格取得に向けて努力しているプロセス」そのものを高く評価し、それを企業に売り込んでくれます。
まずは登録して、無料で「今の自分の市場価値」や「どんな求人があるか」を知ることから始めてください。
【とにかく数】未経験求人の海に飛び込むなら「ワークポート」
未経験からのIT転職といえば、まずはここです。
質より量…というと言い方が悪いですが、とにかく「未経験でも応募できる求人」の保有数が圧倒的です。まずはここに登録して、自分が応募できる企業の「数」を把握しましょう。
【慎重派】ブラック回避&研修重視なら「Tamesy(タメシー)」
「ブラック企業は絶対に嫌だ」「入社前にしっかり研修を受けたい」という慎重派の方は、Tamesyがおすすめです。
求人を厳選しており、離職率の高い企業を排除しているため、安心して企業選びができます。
まとめ:あなたが今日やるべき「3つのToDo」
この記事を読んで「なるほど」と思って画面を閉じては意味がありません。
内定を取れる人は、今の瞬間に動ける人だけです。
まずはスマホでポチッと登録するだけ、参考書を開くだけでも構いません。
その「小さな一歩」が、半年後のあなたのキャリアを大きく変えます。