「未経験だから、雇ってもらえるならどこでもいい…」
その弱気な心が、ブラック企業の格好の『カモ』になります。
IT業界には、新人を使い潰す悪質な企業が確かに存在します。しかし、彼らは求人票に決して「激務です」「パワハラあります」とは書きません。
アットホーム、成長環境、未経験歓迎…そんな甘い言葉で、あなたを誘い込みます。
この記事は、そんな嘘を見抜き、自分の身を守るための「探偵マニュアル」です。
求人票の隠された罠から、面接官の「目のクマ」まで、ブラック企業の証拠を掴むための7つのテクニックを伝授します。

Chapter 1:ブラックIT企業の「3大特徴」
敵を知ることから始めましょう。ブラックIT企業の正体は、主に以下の3パターンです。
- 低賃金・固定残業の無限ループ:基本給を極限まで下げ、長時間労働を「定額」で買われるパターン。
- SESの「人売り」部屋:エンジニアとしてのキャリア形成を無視し、誰でもできる案件に放り込まれ続けるパターン。
- ハラスメント体質:体育会系のノリを強要され、怒号が飛び交うパターン。
特にSESの構造的な問題については、以下の記事で詳しく解説しています。
【図解】SESが『人売り』と呼ばれる構造的な理由
Chapter 2:求人票の嘘を見抜く「翻訳」スキル
ブラック企業の求人票には、特有の「構文」があります。これを真に受けず、脳内で翻訳するスキルが必要です。
| 求人票の「美しい嘘」 | 探偵による「翻訳」 |
|---|---|
| アットホームな職場です | 家族のように際限なく働かせます(残業代なし) |
| 20代中心の若いチーム! | 30歳になる前に全員辞めていきます(使い捨て) |
| 未経験歓迎!人物重視! | スキルは問いません、とにかく「手」が足りません |
| 成長できる環境です | 教育体制はないので、勝手に育ってください |
給与表記の「カラクリ」に気をつけて
「年収300万 〜 800万」という表記があったら、あなたは間違いなく「300万」です。
さらに危険なのが、その300万の内訳です。
「基本給14万円 + 固定残業代(45時間分)6万円 + 諸手当…」
このように基本給が異常に低く設定されている場合、ボーナスや退職金(基本給ベースで計算されるため)が雀の涙になります。
Chapter 3:面接は「尋問」と「観察」の場である
面接は、あなたが選定される場であると同時に、あなたが企業を「捜査」する場でもあります。
遠慮はいりません。以下のポイントを厳しくチェックしてください。
尋問テクニック( Verbal)
- ×「残業は多いですか?」
→ 「時期によります」と誤魔化されます。
◎「一番忙しい月(繁忙期)の平均残業時間はどれくらいですか?」
と聞いてください。MAX値を知ることが重要です。 - ×「離職率はどれくらいですか?」
→ 「業界平均くらいです」と誤魔化されます。
◎「過去3年に入社した新卒(未経験者)のうち、現在も在籍している人数は何名ですか?」
これなら嘘がつけません。
現場観察(Non-Verbal)
口ではなんとでも言えますが、空気は誤魔化せません。
- トイレの清潔さ:トイレが汚い会社は、清掃業者を入れる余裕がないか、社員の心が荒んでいます。
- オフィスの「音」:死んだように静まり返っている(監視社会)、または電話の怒鳴り声が響いている。どちらも危険信号です。
- 面接官の「顔」:面接官の目の下に濃いクマはありませんか? 目が死んでいませんか? それは、数年後のあなたの姿かもしれません。
もし入社して失敗したらどうなるか…という末路については、以下の記事で予習しておいてください。
【実録】IT転職に失敗した未経験者の『その後』
Chapter 4:自分だけでは見抜けないなら「探偵」を雇え
ここまで「見抜き方」をお伝えしましたが、残念なお知らせがあります。
どれだけ気をつけても、外から見えない「財務状況」や「実際の残業実態」という密室の謎までは、個人では完全に見抜けません。
だからこそ、プロの調査機関(エージェント)のフィルタリングを利用するのが最も賢い防衛策です。
Tamesyは、「離職率」「労働時間」「社会保険」などの厳しい基準をクリアし、ホワイト企業認定を受けた企業しか紹介しないという、徹底したフィルタリングを行っているエージェントです。
「絶対にブラックは嫌だ」という方は、まずここのリストにある企業から選ぶのが確実です。
一方、ワークポートは圧倒的な求人数を持っています。「今の市場にどんな求人があるのか」を知るための比較対象として登録しておくと、視野が広がります。